建築士

建設現場

建築士の仕事

建築の仕事において欠かすことが出来ないのが、建築士という人たちです。
まず、建築士というのがどのようなことをする仕事なのか、ということについて簡単に紹介していきたいと思います。
建築士というのは、建築法を理解して建物の設計を行うというのが最も大きな仕事となります。

日本には建築法によって多くの建築ルールというものが定められており、それらすべてをクリアした設計図を引かなければなりません。
例えば高さ制限や建ぺい率というのは、建築用地によっても定めが変わっており、対象となる土地でどのような建築が可能なのか、ということを把握した上で進めていく必要があります。
安全性についての定めもあり、地震大国である日本は耐震性などについて特に厳しく決められておりますので、これらも問題がないように設計をしなければなりません。

ただ、法律に則っていればよいのか、というとそれだけではないのが建築士の仕事が難しい所です。
当然、顧客からの依頼によって設計図を作る事になるわけですから、法律と顧客の要望の両方に応えられるような設計図を作ることが出来なければいけません。
この顧客も人それぞれ自分の家やオフィスに対する希望というものを持っていますから、幅ひろい対応が必要になります。

この要望を聞く、という部分の関係で、建築士には相手の要望を引き出すコミュニケーション能力と、出来ないことはしっかり説明することが出来る論理的な能力が求められることになります。
家やオフィスというのは建ててしまえば終わりではなく、長く続くものですから、それだけにお互いに取って良いものが作れるようにしなければなりません。

建築士の種類

建築士には資格によって3つの種類があります。
それぞれの資格区分によって出来る内容に違いがあり、建築士としてのランクが変わってくることになります。

まずは木造建築士です。
これは文字通り木造の1階建て、2階建ての建築物を作ることが出来る建築士ということになります。
延べ面積も300平方メートルを超える事ができないため、仕事として出来る範囲がかなり限られてしまいます。

次に二級建築士です。
これは延べ面積が30平方メートルから300平方メートルまでの鉄筋コンクリート・鉄骨・木造建築物を作ることが出来る建築士となります。
住宅であればよほど大きなものでない限り対応することができます。

最後に一級建築士です。
一級建築士は設計の制限がなくなり、高層ビルなどの大規模な住宅の設計も行うことが出来るようになります。
最終的に目指す所ではありますが、取得の難易度も非常に高くなります。