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美容師

背中を向ける女性

美容師は以前は女性のあこがれの職業でしたが、最近は男性の人気美容師も多く若者全般のあこがれの職業になっています。

美容師は国家試験試験に合格しなければなれない職業です。
そして、その国家試験には受験資格が定められています。

厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業しなければなりません。
入所資格は原則高校卒業者ですが現状は特例として中学校卒業者も入所できます。
養成機関は通学生で2年以上、通信制では3年以上必要です。

ファッショナブルで派手に見える仕事ですが一朝一夕でなれるものではないのです。
養成期間中も、ただ通えばいいというものではなく実技の練習もしなければならず決して楽な勉強ではありません。

美容師の仕事内容

美容師の仕事は、人を美しくする仕事です。
主に髪のケアをして、その人の美しい部分を引き出す仕事なのです。

髪のカットやカラリングヘアーセットなどをしますが、その準備としてのシャンプーも美容師の仕事です。
カットやヘアーセットの技術が非常に重要な要素であるとともに、ファッションセンスやお客の好みを読み取るセンスも必要になります。

また、美容院に来る人は、ただ髪の手入れに来るのではなく、癒されたり楽しい会話を楽しみに来る人もいます。
接客業なので、接遇の知識やマナーなどの勉強もしなければなりませんし、お客様によって楽しんでいただける会話を選ぶセンスも必要です。

それと同時に、他のスタッフとの人間関係も大切です。
美容院の雰囲気を乱すような言動はあってはならないのです。

お客様の見えるところで働く仕事なので、きびきびと動かなければなりません。
自分自身もセンスのいい雰囲気を持っていることが大切です。

美容師は、最初は受付、クロークから始まりシャンプー、マッサージ、アシスタント業務(器具の準備、後始末)
をこなし、カット、パーマ、カラリングのアシスタントをして、3年目にやっとカット、パーマ、カラリングをさせてもらえますが、まだ最終的な判断はさせてもらえません。

すべてを自分の判断で進めさせてもらうには5年ぐらいかかります。
この間に、お客様から認められるようになって指名されるようになって、やっと本格的に収入が増えるようになります。

美容師の勤務体系

営業時間の長い美容院の場合には、遅番や早番勤務があります。
場所にもよりますが、オフィスビルの中でもない限り、土日祝日は出勤です。
成人式、結婚式などがかかわれば早朝勤務もあります。

閉店後に練習をしたり、会議があったりして定時に帰れない事は良くあります。
新装開店やキャンペーンの時などはビラ配りをしなければならないこともあります。

立ち仕事だということと、一日ちゅう何がしかの薬品や化粧品に触れる仕事なので皮膚が痛むことは覚悟しなければなりません。

美容師の雇用体系

美容院に入職する場合には、正社員の場合とアルバイトがあります。
また、派遣という働き方もあります。

日本理容美容教育センターの美容師養成施設教員資格認定研修会を受講して、美容師養成施設教員資格の認定を受ければ指導者としての道もあります。

多くの美容師が何年かの美容院勤務を経て独立します。
指導者として働きながら一方で自分の美容院を経営する人もあります。
若い経営者が多いのも美容師の特徴です。

美容師の収入

平均年収は280万円ぐらいで一般企業の平均年収に比べると、とても恵まれているとは言えません。
初任給は12万円から17万円ぐらい、3年~5年勤務して20万円ぐらいになりますが、受験するのに最低2年勉強し、国家資格を取得してなる職業としては少し収入が低すぎるような気がします。

しかし、指名がかかるようになれば、基本給に歩合給が付いてきます。
トップクラスになると年収が800万円ぐらいになる人もいますが、これは美容院その物の立地などとも大きく関係してきます。

実は美容師は独立して、ある程度の顧客をもてば収入は大きく上がります。
しかも、年を取ったらそれ相応の年齢層の顧客がついてきて、相当の年齢まで現役で働く人が少なくありません。
生涯収入という考え方をすると、結構いい収入になるという考え方もあります.